企業情報の集め方
1章 未経験者ステップアップ成功の方法―ヘッドハンターだけが知っている転職の秘策(「未経験者」なんて存在しない/応募資格「経験3年」は未経験OKのサイン ほか)/2章 キャリアに負けない能力を知る―企業が評価し欲しがる人材の中身(求人のある資格、努力とお金が無駄になる資格/職種チェンジには“適齢期”がある ほか)/3章 自分の可能性をアピールする方法―能力だけでは難関を突破できない(採用現場から導き出したアピールのコツ/欲しい人には採用担当者からウラ情報が流れる ほか)/4章 ドラマチックなビジネスライフのすすめ―成功するキャリア地図の描き方(「好きな仕事」を面白くて稼げる仕事にするには/営業・マーケティング系キャリア地図―外資系で“最先端”を学べ ほか)
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情報源の基本は、ホームページまたは「会社案内」、「会社四季報」などの情報誌、社員の声だ。
複数の情報源からさまざまな情報を集めよう。
ホームページをチェック
求人情報を見て自分の希望に近い企業があったら、その企業についてできるかぎりの情報を集めたい。
自分の意思を確認する意味もあるし、企業側は面接で、応募してきた人に対して
「ある程度うちの会社についてわかっている」ことを前提に話を進めるからだ。
企業の情報は、基本的にはインターネットのホームページなどの企業が発している情報、「会社四季報」や新聞、雑誌などの外部の客観的な情報、社員の声の3つを集めたい。
まずは絶対にチェックを欠かせないのが、企業のホームページだ。
中途採用関連のページだけでなく、隅々までチェックしよう。
新卒採用関連のページも役に立つ。
「社員の声」「社員の1日」などを紹介している場合も多く、なんとなく社風も伝わってくる。
ホームページに登場する社員は、その企業が求める人物像に近いことも多いのだ。
面接の際には、ホームページに掲載されている事業内容、取扱商品などの主な情報は頭に入れていこう。
企業は、「応募者はホームページをチェックしていること」を前提に面接を進めるからだ。
ホームページがない企業の場合は、「会社案内」(または新卒向けの 「入社案内」) をつくっていないかどうかを問い合わせ、もしあれば、送ってもらえるよう頼んでみよう。
また求人広告そのものが貴重な情報源となる場合もある。
とくに雑誌や転職サイトの求人広告には、仕事内容、求める人物像などが書かれているので必ずチェックしよう。
「会社四季報」をチェック
客観的な情報を得るのに主に参考になるのが「会社四季報」(東洋経済新報社)や「日経会社情報」(日本経済新聞社)だ。
設立年、経営陣の氏名、従業員数、平均年齢、平均給与、売上高とその推移など経営に関わるあらゆる情報を得られる。
「会社四季報」の、各項目の見方は次のとおりだ。
(1)設立/設立の時期。
一般的に古い企業は保守的である可能性が高い。
(2)従業員/従業員数は、役員と臨時社員を除いた人数。( )内は平均年齢。
その横は従業員の平均給与月額だ。
平均年齢が若いと将来性を期待できる企業と判断できる。
反面、社員が定着しにくい可能性もある。
平均賃金は、同じ業界内で比較して、高ければ業績のよい企業と判断できる。
平均年齢が高ければ平均賃金も高くなるので注意。
(3)特色/業務内容や業界での地位、資本系列などがコメントされている。
(4)連結事業/いちばん最近の部門別売上構成比率を記載。
その企業の主力商品は何か、輸出が少ないのか多いのかがわかる。
(5)株主資本比率/企業はふつう、自己資金と借金の両方を使って経営を行っている。
株主資本比率(自己資本比率ともいう)は、経営に自己資金をどれくらいの割合で使っているかを示している。
株主資本比率は高いほど健全な経営状況であるといえる。
この数字が低いと借金の多い企業ということになる。
比率が10%以下なら要注意だ。
(6)株主/株をだれがどのくらい所有しているかで、その企業の経営形態がわかる。
株式を半分以上所有しているのが社長の場合は、オーナー企業だ。
別の企業が半分以上所有していれば、その企業の子会社だ。
社長とその一族が株を所有している場合は、同族会社である。
(7)業績/決算報告の推移。
経営が順調かどうかがわかる。とくに経常利益に注目したい。
連続してマイナス成長の場合は要注意。
また急激にプラスになっている場合、急激に落ちる可能性が高い。
急成長の正確な理由を確認しておこう。
なお、志望企業が上場していない場合は「会社四季報・未上場会社版」が参考になる。
業界研究も役に立つ
企業だけに注目するのではなく、業界の情報を得るのも役に立つ。
志望企業が業界のなかでどういう位置にいるかを見ることで、その企業の将来性を予測できるからだ。
たとえば売り上げが伸びているA社があるとしよう。
企業としては業績は伸びていても、A社以外の同業他社がA社を上回る割合で売り上げを伸ばしていれば、
A社は近い将来、その業界のなかで落ちこぼれる可能性もあるのだ。
業界の情報は、新開の経済面や経済誌から得られる。
また、業界研究の本もたくさん出ているので、これらを参考にしてもいいだろう。
勤務している社員の声を聞く
企業の職場がどんな雰囲気かということは、実際に働いている人でないとわからない。
たとえばホームページには「家族的雰囲気で、風通しのいい職場」とあっても、それは建前で実際はトップダウン方式で一般の社員は意見をいいにくいということもあり得る。
社員にとって職場の雰囲気は、その企業の業績と同じくらい大事なことだ。
企業が求めている人柄と自分があまりに掛け離れていては、いくら能力があっても日常の仕事はやはり辛い。
だからできれば実際に働いている社員の声を聞いておきたい。
同業界の人、取引先の人、出入りしている業者の人なども有益な情報を教えてくれる場合がある。
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